アデレードから南に100km離れたCape Jervisという場所からフェリーに乗らなければならない。タイムリミットは14:30。6時間あれば間に合うと久々に自転車を漕ぐ自分は甘く見ていた。
土曜日のこともあり、30kmはなれたビーチまで走ると自転車乗りが大量に現れる。
このビーチは自転車乗りのための街かと思うくらいカフェはチャリだーで溢れている。
その後もひたすら走るも、突然道路脇で工事していた人に自転車は通行禁止と言われた。その上、パトカーも来て10キロはなれた出口まで戻れと言われた。自転車を押して。
完全に迷った。
出口に出て近くのショッピングセンターで地図を見返すも、また自転車通行禁止エリアに入ってしまうのではないかと思い考える気が無くなる。
時刻は12:00。残り2時間半で60キロはきつい。
時速25kmが精一杯だ。
諦めかけていると、ナラボーから3回遭遇したイギリス人のおっちゃんピートと遭遇する。
どうやら彼はこの近くの街Noarlungaという場所に住んでいるらしい。
奇跡だ。連絡先も交換していなく、迷っていたら見たことある人が現れる。
時間もなく乗り遅れれば片道47ドルのチケットが無駄になるのでフェリーの乗り場まで連れて行ってもらった。
14:30。
無事に乗ることに。カンガルー島から帰ってきたらピートの家に数日間泊まることになり楽しみであった。アデレードで映画の舞台にも使われていたビーチで有名なところに滞在できるのだから。
15:10カンガルー島に到着。
ここから5日間の滞在が始まる。
名の通りカンガルーや野生の動物と頻繁に遭遇できるリゾート地だ。
ペンギンの標識が現れたり、蜂蜜ストアがあったり、
SEAL BAYでは名の通りアザラシが生息していたり、
あざらしを間近で見るために30ドルを払ってしまったのだが笑
夕方5時くらいに人がほとんどいないキャンプ地に向かうと、カンガルーファームかと思うほど、カンガルーが大量発生。カンガルーの寝息で寝れないことも笑
ただ難点は、カンガルー島は全ての道路が舗装されておらず砂利道に迷い込むことも。。。
しかし、キャンプ地はナラボーを思い出す程人が少なく、夜は星空が綺麗であった。
そして、カンガルー島で1番感動したのが海の綺麗さ。
運が良く、日の出を見たり、
Remarkable Rockという海の崖の上にある岩のモニュメントを見たりした。
カンガルー島最終日の締めは、オーストラリアでもかなり有名なDudely Wineryへ。
どれも飲みやすく、日本で同じ味を買ったら5000円以上するものが、
なんと、20ドル。
日本に輸送しても一本25ドル。
大人買いしますよね、これは。
カンガルー島を5日間海、動物、ワインを満喫した後は、
フェリー乗り場まで送ってくれたイギリス人のピート宅に向かう。
しかし、雨と坂と細道で命の危険を感じる。
雲がかり先が見えない |
曲がった道が多いため、一歩踏み外せば崖から落ちる。
慎重に走ること80km。ようやく、ピートの家に着く。
彼は70歳、イギリス人。
昔はF1で働いていたらしく、レーサーのタイヤチェンジを行っていたらしい。
70歳になっても、サーフィン、自転車レース、釣りをこなし日本では考えられない元気な人だった。
ピートの家には4日間滞在することになり、
森の中をマウンテンバイクで走ったり、
近くにあるビーチ沿いを10kmサイクリングしたり
ピートの息子の誕生日にワイナリーでお祝いしたり、
普通の観光していたら経験できないことを多くさせてもらいました。
体重もなぜか64キロまで落ちダイエットも順調に。
次の目的地はメルボルン。
オーストラリア横断も残り一ヶ月。
Great Ocean Roadを目指します。
走行距離: 3735km
体重: 64kg
ルート: Adelaide CBD→Genleg→Noarlunga Beach→Cape Jervis→Kangaroo Island→American River→Vivonne Bay→Flinders Chase→Stroke Bay→Cape Jervis→Noarlunga Beach