2014年12月4日木曜日

いざカンガルー島へ!イギリス人との再会。

カンガルー島に向けて朝8時にアデレードを出発。

アデレードから南に100km離れたCape Jervisという場所からフェリーに乗らなければならない。タイムリミットは14:30。6時間あれば間に合うと久々に自転車を漕ぐ自分は甘く見ていた。

土曜日のこともあり、30kmはなれたビーチまで走ると自転車乗りが大量に現れる。

このビーチは自転車乗りのための街かと思うくらいカフェはチャリだーで溢れている。






その後もひたすら走るも、突然道路脇で工事していた人に自転車は通行禁止と言われた。その上、パトカーも来て10キロはなれた出口まで戻れと言われた。自転車を押して。

完全に迷った。

出口に出て近くのショッピングセンターで地図を見返すも、また自転車通行禁止エリアに入ってしまうのではないかと思い考える気が無くなる。

時刻は12:00。残り2時間半で60キロはきつい。
時速25kmが精一杯だ。


諦めかけていると、ナラボーから3回遭遇したイギリス人のおっちゃんピートと遭遇する。

どうやら彼はこの近くの街Noarlungaという場所に住んでいるらしい。
奇跡だ。連絡先も交換していなく、迷っていたら見たことある人が現れる。

時間もなく乗り遅れれば片道47ドルのチケットが無駄になるのでフェリーの乗り場まで連れて行ってもらった。


14:30。
無事に乗ることに。カンガルー島から帰ってきたらピートの家に数日間泊まることになり楽しみであった。アデレードで映画の舞台にも使われていたビーチで有名なところに滞在できるのだから。


15:10カンガルー島に到着。
ここから5日間の滞在が始まる。

名の通りカンガルーや野生の動物と頻繁に遭遇できるリゾート地だ。

ペンギンの標識が現れたり、蜂蜜ストアがあったり、




SEAL BAYでは名の通りアザラシが生息していたり、

あざらしを間近で見るために30ドルを払ってしまったのだが笑




夕方5時くらいに人がほとんどいないキャンプ地に向かうと、カンガルーファームかと思うほど、カンガルーが大量発生。カンガルーの寝息で寝れないことも笑






 ただ難点は、カンガルー島は全ての道路が舗装されておらず砂利道に迷い込むことも。。。



しかし、キャンプ地はナラボーを思い出す程人が少なく、夜は星空が綺麗であった。

そして、カンガルー島で1番感動したのが海の綺麗さ。
運が良く、日の出を見たり、


Remarkable Rockという海の崖の上にある岩のモニュメントを見たりした。


 カンガルー島最終日の締めは、オーストラリアでもかなり有名なDudely Wineryへ。
どれも飲みやすく、日本で同じ味を買ったら5000円以上するものが、

なんと、20ドル。

日本に輸送しても一本25ドル。

大人買いしますよね、これは。




カンガルー島を5日間海、動物、ワインを満喫した後は、
フェリー乗り場まで送ってくれたイギリス人のピート宅に向かう。

しかし、雨と坂と細道で命の危険を感じる。


雲がかり先が見えない

曲がった道が多いため、一歩踏み外せば崖から落ちる。

慎重に走ること80km。ようやく、ピートの家に着く。

彼は70歳、イギリス人。
昔はF1で働いていたらしく、レーサーのタイヤチェンジを行っていたらしい。
70歳になっても、サーフィン、自転車レース、釣りをこなし日本では考えられない元気な人だった。

ピートの家には4日間滞在することになり、

森の中をマウンテンバイクで走ったり、



近くにあるビーチ沿いを10kmサイクリングしたり



ピートの息子の誕生日にワイナリーでお祝いしたり、



普通の観光していたら経験できないことを多くさせてもらいました。

体重もなぜか64キロまで落ちダイエットも順調に。


次の目的地はメルボルン。

オーストラリア横断も残り一ヶ月。

Great Ocean Roadを目指します。


走行距離: 3735km
体重: 64kg
ルート: Adelaide CBD→Genleg→Noarlunga Beach→Cape Jervis→Kangaroo Island→American River→Vivonne Bay→Flinders Chase→Stroke Bay→Cape Jervis→Noarlunga Beach




競馬、釣り、海を満喫しいよいよアデレードへ!

ナラボーを横断して一夜が明ける。

アデレードまでのルートに悩んでいた。
景色がつまらなくてハエに襲われながら45度の中600km走るか、
綺麗な海沿いを1031km走るか、

全く変わらない一本道に絶望していた僕は、
後者の海沿いの一択だった。

オーストラリアといえば海とサーフィン。ゴールドコーストではサファーズパラダイスという程盛んである。そんな国で海を見ない訳にはいかない。そんな感覚だった。

アデレードまでには結局10個くらいのビーチを回った。
Streaky Bayというオーストラリアではリゾート地としてかなり有名なビーチで、


老後をキャンピングカーで楽しむ夫婦に4日間日程、お世話になり、





人生初の釣りで3匹捕まえ、メルボルンカップという有名な競馬で100ドル負けたり。
メルボルンカップの日は、メルボルンは休日になり、多くのオーストラリア人がこのために仕事を抜け出してpubでビールを飲みながら賭けている。

日本では考えられない光景だった。


メルボルンカップ

釣った魚の骨、頭をペリカンに餌付ける

500km走ったところで、荷物を縛っていた紐が壊れたり。
通り過ぎる車をとめてもらったのだけれども。



Whyallaという街で泊まった、キャンプ地で昔格闘家の魔裟斗と張り合っていた、トラックドライバーがいたり。。

Whyallaの海
海沿いに700km走った後は、平原、小麦畑の中を400km走ることに。

向かい風がひどかった日は時速5kmだった日もあり。




アデレードまであと300キロ
交通量が今までとがらりと変わり、引かれそうになることも。

アデレードまであと150キロ
海を楽しみすぎてリバウンドするも、
アデレードに着く頃は67kgから65kgまで落とすことに成功。

そしてようやくアデレード!!!


3泊ホステルに泊まり、毎日ハンバーガーを食べる。カレーを作る。66kgまで戻る。
ダイエットて本当に難しい。。。。

アデレードは、人も多くなく落ち着いていて、自転車乗りに優しく綺麗な街でした。



いつのまにか4日間経ち、いよいよカンガルー島に向けて出発!!!!!



走行距離:3114km
体重:66.5kg
ルート:Ceduna→Streaky Bay→Pt. Lincoln→Arno Bay→Whyalla→Port Pirie→Wakefield→Adelaide






2014年11月22日土曜日

ナラボー横断〜8日間のサバイバル生活〜②



ナラボーも残り500キロ。
残り3日間で走破するつもりだ。

6日目の朝、ハチミツを隣にテント張っていたおじさんにもらい、パスタ以外の食料が尽きていたのでとても助かった。
いやいや、途中のガソリンスタンドで買えばいいじゃん?
そう思う人はおおいだろうが、ナラボーでは物価が桁違いに高いのである。
コーヒー牛乳に600円。信じられないくらい高いのだ。


6日目は、この旅最長の196kmを走行予定。




出発して、10キロ程走るとふざけたカンガルーのモニュメントが。これがWestern AustraliaとSouthern Australiaのボーダーを示すとはなんとも遊び心がある国ではないか。


ボーダー以降は、平原が続いていたナラボーに遂に海沿いの道が出現するのだが、あいにくの嵐で台無しに。

それでも、ハチミツを飲みながら時速25キロで爆走し続ける。

幸いに追い風だったのでかなり走りやすくも、いくら走っても残り百数十キロと出てくる標識。拷問だ。

通り過ぎる36.5mのRoad Trainの風で転倒しそうになることもあった。

耐えて、耐えて、耐え続けて10時間を得て、キャンプ地に着くのであった。


ナラボーを1番最初に走った自転車とともに

ナラボー7日目。
この日は、アボリジニー区域を通るためテントを張る場所に細心の注意を原分ければならなかった。

ナラボーと言えば一直線の道と動物の標識

その前に、天気があまりにもよかったので、有名な岬『Head of Bight』へと向かう。

綺麗。この一言につきた。

今までの何も無い平原を走っていたのがあたかも嘘のように、青い海が目の前に広がる。

ナラボーに来て初めて良かったと思った瞬間でもあった。




観光の後に30分くらいお茶をした夫婦


Head of Bightを観光した後は、アボリジニー区域をひたすら走ることに。
危険であることを聞いていたため、この区間でテントを張るのは避けようと思っていた。

しかし11時の状況で、アボリジニー区域を超えるには100キロを走らなければならなかった。平均速度の時速20kmで走れば余裕と思いきや、ナラボーとは思えない程の、坂が立ちはだかる。

意地とハチミツでサンセットぎりぎりにキャンプ地につくことに。

そして、疲れがたまっていたため、夜ご飯をたべずに寝ようと思っていた所にイギリス人のおっちゃんが話しかけてきた。

なんでこのタイミング?とは思ったが、話しかけてくれることはありがたいことで、もしかしたらいいことがあるかも知れない(家にとめてくれたり、お酒をくれたり)と思い話すことに。

70歳、かつてはあらゆる自転車のレースでメダルを集めていたスーパーマンであった。
自転車レースのワールドシリーズにも出たことがあるらしく、永遠に自転車について話される。しかし、初心者の僕は必死に知ったかぶりをして、全ての話に対して共感を得たかのように反応することで精一杯だった。もっと勉強しよう、自転車のことを。




8日目。いよいよナラボー最終日だ。

今までの地獄の様な道路が嘘のように下り坂が続く。

ナラボーがあたかももうすぐ終わりますよと言わんばかりに

道ばたに転がっているカンガルーの死体が、うさぎの死体にかわる。

それにしても、朝一で見る動物の死体ほど食欲をなくすことはない。内蔵が飛び出ていて、まるで医学部の学生が解剖実験をやっているかのように綺麗に身体の内部を見ることができる。

そんな、匂い、死体に耐えながら15時に、ナラボーの終着点のCedunaへ。

ゴールらしい、検問所が現れる。
遂にゴール、ナラボー横断

そういえば、オーストラリアは罰金を課すのが大好きな国だ。

この検問所では、果物を持ち込もうとすると500ドルの罰金、ヘルメットを被らず自転車を漕ぐと200ドルの罰金。


ただでさえ貧乏旅行の自分は、余計な所での出費は避けたい。

生命線であるハチミツがひっかかるかきわどい所を、待ちながら検問を無事に通過。


町中をしばらく進むと、綺麗な海が一面に広がっている。

泊まる場所は、盗難事件が多いCedunaではキャンプ地に荷物を置いて買い出しにいくことが危険なため、ホテルに泊まることに。

ここでも65ドル値切りオーシャンビューの部屋をゲット。



それにしても、ホテルの目の前は釣り堀があり、芝生もあり最高のローケーションだ。




ナラボーを頑張った自分のご褒美を楽しみながら、明日からのルートを考える夜であった。

つまらない近道を通るか、海沿いの遠回りを通るか、


体重65.8kg
走行距離:2100km


つづく